「花とオオカミの日々」ができるまで

現在、東林間のナツメヒロさんで開催中の「オオカミ展」に出品
しているものに多く登場している新柄「花とオオカミの日々」の
デザインから布に染めるまでをご紹介します。  
  
みはに工房は、私、岸本かやが、布の柄のデザインから、実際に
シルクスクリーン手捺染という技法で染めるまでの全ての工程を
行っています。

そんなわけで、この「花とオオカミの日々」も、
まずは鉛筆で実寸大に描いていきます。
  

  

そして、デザイナースカラーで仕上がり予定の色を作り、
塗っていきます。
まずは、水色と黄色を重ねて出す黄緑から。
  

水色と黄色も、それぞれ塗っていきます。
水色はオオカミの毛並みも兼ねるので少しグレーっぽくしています。
黄色もオオカミの毛並みにもなるので、まっ黄っ黄にはしないで、
少し黄土っぽい黄色にしています。
そして、その2色が重なると、こんな黄緑になる予定。という原画になります。
  


そして、原画ができたら、次は、原画に透明フィルムを重ねて、
光を遮光する特別な絵具オペークで水色と黄色を、
それぞれひろっていきます。
最初に水色をひろって、水色のフィルムを作ります。
つまり、黄色以外のところを、このオペークで塗っていきます。
  

黄色以外のところを、全部塗り終わるとこんなかんじ。
これで、水色フィルムの完成。
  

  

次は、同じようにして黄色のフィルムを作ります。
今度は水色以外のところを、全部塗っていきます。
  

水色以外のところを、全部塗り終わったら水色フィルムの完成です。
  

黄色フィルムと水色フィルムを原画の上で重ねてみると
こんなかんじです。
ちょっとした隙間があって、下の絵具が覗いてしまっていないか?
などを確認します。
  

  

できあがった2枚のオペークフィルムを使って、感光して版を作ります。
感光しているところの写真はありませんが、約100cm×120cmの
アルミ枠にテトロン紗を張って、そこに感光液を塗り乾燥させて、
初めて感光できる状態になります。
乾いた感光液が塗ってある面にオペークフィルムを置いて、
紫外線に当てて感光させます。
オペークは遮光するので、オペークがあったところの
感光液は感光しません。
感光せずに水で流れるので、紗の目が表れ、
色糊を通すことになります。
オペークのなかったところは紫外線により感光して紗に
定着してしまうので、紗の目がつぶれ色糊が通らなくなります。

↓下の写真は、そうやって感光してできた版を布に置いて
これから染めるところ。
この柄の場合は送りが小さいので1版の中に2版分を感光しています。
  

  

染め進めると、こんなかんじ。
  

布の最後まで行ったら、扇風機で乾かします。
  

乾いたら2色目の黄色を染めていきます。  
  

↓黄色の版を合わせたところ。  
  

  

また最後まで行ったら、扇風機で乾かします。
  

↓近くで見るとこんな。
  

乾燥後、蒸し処理(色を定着させるため)→ソーピング→水洗い
→フィックス(色止め)→水洗い→乾燥→完成!
というかんじです。
そこから、裁断しスクエアクロスにしたり、
てぬぐい地の場合はてぬぐいサイズにしたりしていきます。



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