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第90回 国展

六本木の国立新美術館での、
第90回国展も今日で無事終了しました。

  16 国展入り口

私(かや)は、6回目入選にして、初めて、
奨励賞というものをいただきました。
色々と複雑な気持ちですが、大きくいえば
めげずに染めを続けてきてよかったな。という気持ちです。

  賞状
↑工芸部は、授賞式の時に受け取る賞状以外に、
こんな立派な賞状もいただきます。
染色家の小島貞二さんが、1枚1枚染めているそうです。
ちなみにデザインは柚木先生だそうです。


今回のデザインは、去年の「草Ⅱ」の進化形。
タイトルは「草編み」。
草が、ぐるぐるしているイメージでデザインしました。
その様子が、草が編んであるみたいだなと思って
「草編み」というタイトルにしました。
  16 国展 アップ

サイズは巾約1m×長約4mです。
工房のスクリーン台に貼ってある時は、そんなに長く感じませんが、
こういう、天井の高いところに飾ると、とてつもなく長く感じます。
目線が高くなるからかな?
サイズもそうですが、作品の目の前に立ってみると
伝わるんじゃないかな?と思いますが、
こういう染布(染色作品)には、素材としての布にはない
迫力があると思います。
だから、「なんとなく、そこにあるだけの布」ではなく
そういう迫力のような、ただ、そこにあるだけなのに存在感のある染布を、
これからも、作っていきたいです。
  16 国展全

今年は、知り合いの方々にも、見ていただいて
みなさんから感想を言ってもらえて嬉しい限りです。
みなさん、口をそろえて
「見て、すぐ、わかったよ」とか「遠くからでも、わかったよ」と
言っていました。
「存在感のある布だった」と言ってもらえたのかな?と
嬉しく思います。
それだけ、何かが滲み出ていたんでしょね。

奨励賞をいただいたからといって、何かが変わるわけでもなく、
来年も、いつも通りにやりたいと思います。
来年は、どうしようかな。



  1. :おでかけ
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干支てぬぐい「ワオキツネザル」ができるまで

今さらかもしれませんが、
今年の干支てぬぐいの「ワオキツネザル」ができるまでの
制作過程をご紹介します。

この「ワオキツネザル」のデザインでは、
いつもと違う手法に、ひとつ挑戦しています。
それはハーフステップというパターンの作り方です。
見てわかると思いますが、いつもの干支てぬぐいは1枚の画面として
デザインして、絵のようにして楽しめるものにしていましたが
今回は、そうではなく、くり返しのパターンになっています。
このくり返しのパターンというのは、てぬぐいではなく広巾のデザインでは、
いつもやっている事と言えばそうなのですが、
ハーフステップという手法は、ただのくり返しのパターン(四方連続)とは
ちょっと違って、今回がほとんど初めての挑戦になりました。
(学生の頃やった事はある)

ただのくり返しのパターン(四方連続)というのは、
四角い画面が、そのまま下につながっていく事です。
それに対してハーフステップというのは、
パターンの中に出てくるモチーフが半分ずれて出てくるようになり
四方連続より複雑なパターンを作る事ができます。
  ワオ 鉛筆1
↑これが、今回のハーフステップのひとつのパターン。
申年のサルには珍しく「ワオキツネザル」を選びました。
まず鉛筆で色んなポーズのワオキツネザルを
納得のいく配置に並べて、ひとつパターンを決定します。
  ワオ 鉛筆2

  ワオ 鉛筆3
↑そして、そのパターンを、てぬぐいサイズの中でくり返します。

  ワオ鉛筆4全
↑そうやって、てぬぐいサイズの中をうめきって、鉛筆は完成。

次はデザイナースカラーで色を塗ります。
  ワオ絵の具皿

  ワオ絵の具1

  ワオ絵の具2全

  ワオ絵の具3アップ
ワオキツネザルが、握っているのは好物だというタマリンドという豆。

  ワオ絵の具地
今回はバックの色も塗っておきます。

  ワオ絵の具地全

  ワオ絵の具地アップ1
デザイナースカラーでは、こんな色合いに塗っていますが
実際に色糊で染める時は、このデザイナースカラーの色合いを
目安にして、染料の混色を考えます。

次は、この、色を塗り終わった原画に
透明フィルムを重ねて、光を遮るオペークという絵の具のようなもので
1色ずつ写していきます。
  ワオ オペーク1フィルム

今回は、ワオキツネザルの体の水色と
ワオキツネザルが握っているタマリンドの変なピンク色と
バックの黄緑色(ここの写真では、まだ黄緑色が塗ってませんが。)
の3色分のオペークフィルムを作ります。
ワオキツネザルの、しましまのしっぽの紫色は
水色と変なピンク色が重なった色です。
  ワオ オペーク2
↑まずは、水色のオペークフィルムを作っているところ。
水色と紫色に見えているところだけを写していきます。

  ワオ オペーク3

  ワオ オペーク4

水色と紫色が全部写せたら、次は変なピンク色と紫色に見えているところだけを
2枚目のフィルムに写していきます。↓
  ワオ オペーク2-1横

次はバックの黄緑色だけを3枚目のフィルムに写していきます。↓
  ワオ オペーク地
これで3色分のオペークフィルム3枚ができました。

その3枚のオペークフィルムを写真のように重ねてみて
隙間がないか確認します↓
  ワオ オペーク3枚重ねたところ2
紗張りしたアルミ枠に感光液を塗って乾かし、
そこに、このオペークフィルムを重ね、感光し色ごとの版が完成します。

その完成した版の、まず水色の版から染めていきます。
  ワオてぬ1色目1

最後まで染めたら扇風機で乾かします。
  ワオてぬ1色目3

↓近くで見るとこんな。
  ワオてぬ1色目4

1版目の水色が乾いたら2版目の変なピンク色を染めていきます。
  ワオてぬ2色目1

てぬぐい地には、2色目までで完成です。
↓近くで見るとこんな。
  ワオてぬ2色目2
3色目のバックは、てぬぐい地ではなく広巾の布に染める時に
やってみようと思います。

最初なので、とりあえず色んな色の組み合わせを染めてみました。
  ワオてぬ色々1
↑水色×ピンクと水色×黄色。

  ワオてぬ色々2
↑グレー×黄色とグレー×薄あずき色

2色目も乾いたら、仕上げ作業として
熱処理(蒸し)→ソーピング→水洗い→フィックス→水洗い
の工程を経て完成します。
これらの工程は、染料の定着や色止めの目的があります。

↓仕上げ作業の後、乾いてアイロンかけたら、こんなかんじ。
写真では、わかりにくいですが、蒸す前の乾いてるところの色と
蒸した後、最終的に乾いて完成したところの色とでは
やっぱり少し違いがあります。
この色の変化があるので、絵の具のように見たまま
というわけにはいきません。
そこが染めの難しいところでもあり面白いところでもあります。
  ワオ出来上がりさえない青×さえない赤

  ワオ出来上がりさえない青×たまご

  ワオ出来上がりグレー×からし

  ワオ出来上がりグレー×薄あずき

最後の写真は、広巾の細布(さいふ)という布に
バックありで染めたところ。
  ワオ出来上がり地あり
バックに色が入ると、また雰囲気が変わります。
このバックありの広巾ワオキツネザルは、まだまだ
染めたまっていませんが、てぬぐいのほうは
とりあえず、下の↓お店に、納品しています。
目白 ポポタムさん
西荻 FALLさん
大阪 江戸堀 まま・めぞんさん などなど。

毎年、干支っぽくないデザインをしていますが
今年は、いつにもまして干支っぽくないので、
どうぞ年中お使いください。

★デザインの著作権は、みはに工房 岸本かやに帰属しています。
商用目的での素材として布を使用することや、転売に当たるような事は禁止されています。







  1. :制作風景
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2016年 明けましておめでとうございます

  

ブログのほうでは遅くなりましたが、
改めまして、明けましておめでとうございます。

写真は今年の年賀状です。
毎年、干支てぬぐいのデザインを使って年賀状にしています。
いつもは、てぬぐいサイズのどのへんを、はがきサイズに
切り取るか?っていうだけの事なんですが、
今年は、干支てぬぐいのデザインが、いつもと違って
比較的、どこを取っても不公平のないかんじに仕上げていたので
そこを生かした、紙の上でしかできない工夫として
色んな色違いのワオキツネザルを同時に登場させてみました!

布の上でもこんな事ができたらいいんですけどね。
既製品の中では普通な事かもしれませんが、
こういう染め方をしているいじょうは、できない事なんですよね。
そういうものと区別するためにも、
布の上では無理してやらなくてもいい仕事だと思っています。
だからこそ、こういうやり方の仕事をしているみはに工房としては
パソコンの力を借りて紙の上でだけでやる意味や
特別感もあると思うのです(笑)

さて、今年の展示予定ですが、今の時点でわかっている分を
ここに書いておきたいと思います。

4月3日~17日 Sakka vol.22展(代官山 ASSEMBLAGE)
7月6日~10日 文様の庭(綾瀬 DECOLA。)
8月24日~28日 みはにのいろいろvol.6(西荻 FALL)
9月17日~10月6日 倉敷意匠アチブランチ(岡山)
10月末~11月辺り ポポタム(目白)

西荻FALL、岡山 倉敷意匠アチブランチ、目白ポポタムの3ヶ所は
みはに工房としての個展です。前半2つはグループ展。
また新たに決まったり、詳しくわかったりすればお知らせします。

そんなわけで、今年も、みはに工房を、
どうぞよろしくお願いいたします。




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